受講可能な形式
趣旨
高性能・高機能な高分子材料を得るためには、混合・複合化が欠かせない。混合系では構造が物性を支配していることから、その制御が中心課題となる。ここでは、まず物性と構造との関係を簡単に触れ、相分離構造制御の重要性を示した上で、相溶性や相分離構造形成メカニズムといった構造制御を行う上で基本的な概念を説明する。そして、それらの知見を基に、目的の物性を得るために欠かせない構造制御技術の基礎について、具体的な手法のいくつかを示して、概説する。
また、相分離構造において重要な異種高分子間界面の構造と材料物性についても言及する。
受講対象者
日時 | 2016年1月22日12:30~16:30 |
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講師 | 東京工業大学 大学院 理工学研究科 物質科学専攻 教授 工学博士 扇澤 敏明 |
講師略歴 | |
受講料 | 非会員: 49,980円(税込) 会員: 47,250円(税込) 学校関係者: 10,800円(税込) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | R&D支援センター |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1.ポリマーアロイとは?
1-1.定義(相溶性と相容性)
1-2.具体的事例(構造-物性相関)
1-3.相分離構造制御の重要性
2.ポリマーブレンドの相溶性と構造制御との関係
2-1.相図とその熱力学(混ざる混ざらないは何が決めているのか)
2-2.相溶性向上について(相互作用)
2-3.相図の測定法
2-4.圧力・流動場の影響(成形加工との関係)
3.相分離機構と構造
3-1.スピノーダル分解と核生成・成長と構造
3-2.反応誘起型相分解と構造制御
4.相分離構造制御
4-1.相分離構造と材料物性(どんな構造が効果的か?)
4-2.分散粒子径の決定因子
4-3.分散粒子の微細化機構
4-4.リアクティブブレンド
5.ポリマーアロイ界面のナノ構造解析と材料物性
5-1.界面の熱力学
5-2.界面の構造解析
5-3.反応系高分子-高分子界面
5-4.界面構造と接着性
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。