~表面ポーラス化による熱可塑、熱硬化、CFRPと金属の接合~
受講可能な形式
趣旨
樹脂/金属接合は、これまでも重要な技術でしたが、CFRPが構造材料として使われ始めるようになり、一層の接合強度向上が求められるようになりました。また、接合強度だけでなく、信頼性、あらゆる荷重方向への対応、気密性なども必要とされています。本セミナーでは、界面の応力状態および界面エネルギーなどの基礎的事項を解説するとともに、新しい接合方法であるポーラス構造を利用した接合方法について解説します。
受講対象者
日時 | 2016年5月23日12:30~16:30 |
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講師 | 名古屋大学 工学研究科マテリアル理工学専攻 教授 博士(工学) 小橋 眞 先生 |
講師略歴 | |
受講料 | 41,040円(税込(消費税8%)、資料付) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | 情報機構 |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1 イントロダクション
1.1 金属/樹脂接合の重要性と様々な接合方法
1.1.1 接着剤による接合
1.1.2 アンカー構造を利用した接合
1.1.3 機械的締結方法
1.1.4 メゾスケールポーラス構造を利用した接合方法
2 固液間の濡れ現象と含浸
2.1 濡れ現象の科学
2.1.1 物質の表面エネルギー
2.1.2 固液間の濡れ性を評価する静滴法(セシルドロップ法)と接触角
2.1.3 接触角を決めるYoungの関係式
2.1.4 接合強度の指標となる付着仕事
2.2 ポーラス構造体への液体の含浸
2.2.1 ポーラス構造体への液体の含浸挙動(Darcyの法則)
2.2.2 多孔体の圧縮強度に関する経験則
3 異材界面の応力状態
3.1 異材界面における応力特異性
3.1.1 界面端応力特異性が発現するメカニズム
3.1.2 応力特異性発現の指標となるDunder’sパラメータ
3.1.3 特異応力の緩和方法
4 ポーラス構造体の基礎
4.1 ポーラス構造体の特徴
4.1.1 様々なポーラス形態
4.1.2 ポーラス構造の機能・特徴
4.2 ポーラス構造金属の各種製造方法
4.2.1 発泡法とレプリカ法
4.2.2 化学反応を利用したポーラス構造製造方法
4.2.3 アルミニウム系ポーラス構造の製造方法
4.2.4 チタン系、鉄系ポーラス構造の製造方法
5 ポーラス構造層を利用した接合方法
5.1 ポーラス構造層を用いた接合の特徴
5.2 ポーラス構造層を利用したエポキシとアルミニウムの接合
5.2.1 ポーラス構造層の厚さが接合強度に及ぼす影響
5.2.2 ポーラス構造層の樹脂/金属体積率が接合強度(引張)に及ぼす影響
5.2.3 X線CTを用いたポーラス構造の評価
5.2.4 ポーラス構造層内に作用する応力分布の評価
5.2.5 ポーラス構造層の傾斜化の効果
5.3 ポーラス構造層を利用したナイロンとアルミニウムの接合
5.3.1 昇温下でのナイロンのポーラス構造層への含浸挙動
6 レーザーを利用した接合界面の形成方法
6.1 レーザー誘起化学反応を利用したポーラスアルミニウム層の合成
6.2 レーザープロセスにより得られるアンカー構造
6.3 接合体のせん断強度評価
6.4 CFRPとの接合事例
7 その他の接合強度強化方法
(大気圧プラズマ処理)
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。