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リチウムイオン電池・バインダーの設計および評価と役割

~電池の基礎、電極スラリーの調製の作製、電極の作製と評価、電池の作製と評価、バインダーによる充放電特性の向上、固体系電池におけるバインダーの役割、リチウム二次電池の用途展開~

ゴムタイムス社

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趣旨

 バインダーはリチウムイオン電池の特性を決定する重要な電極構成要素の一つであり、 その役割は実に様々である。電極活物質を集電箔に結着する役割はもちろんであるが、そ の前段階にある電極スラリーの調製や塗工においても分散性や塗工性の確保という重要な 役割を担っている。電池の充放電においては、サイクル安定性や寿命の改善に大きな影響 を及ぼす。それ故、良好な電池性能を実現するためにはその適切な選択と利用が不可欠で ある。本講演では、現在主流のポリフッ化ビニリデン(PVDF)バインダーやスチレン・ブタ ジエンゴム(SBR)バインダーだけでなく、ポリアクリル酸(PAA)バインダーやポリイミド (PI)バインダーなどの新しいバインダーを用いた例を紹介しながら、リチウムイオン電池 の作製工程や充放電においてバインダーがどのような役割を担うかを詳しく解説する。ま た、次世代の全固体電池ではバインダーが用いられるのか、用いられるのであればどのよ うな特性が必要とされるのかについても言及する。

受講対象者

リチウム二次電池に興味のある方 電極作製の工程を知りたい方

バインダーの役割や機能を知りたい方

固体系電池へのバインダーの展開を知りたい方

日時 2024年6月21日12:30~16:30
アーカイブ視聴 2024年6月28日~2024年7月11日
講師 棟方 裕一 (東京都立大学 都市環境科学研究科 環境応用化学域 助教)
講師略歴

平成16年3月 大阪大学大学院工学研究科物質化学専攻 博士課程修了 博士(工学)

平成16年4月~平成20年3月 独立行政法人 科学技術振興機構 博士研究員

平成20年4月~同年8月 首都大学東京 都市環境学部 特任助教

平成20年9月~令和2年3月 首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 助教

令和2年4月~東京都立大学(大学名称の変更) 大学院都市環境科学研究科 助教

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
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プログラム

1.電池の基礎
 1) 電池の構成
 2) エネルギー密度と出力密度
 3) リチウムイオン電池の仕組み
 4) 正極活物質、負極活物質

2.電極スラリーの調製の作製
 1) 導電助剤、バインダーの選定
 2) 電極スラリーの調製
 3) フォースカーブによる評価
 4) 粒度分布
 5) 保存特性

3.電極の作製と評価
 1) 乾燥とプレス
 2) 電極構造の確認

4.電池の作製と評価
 1) 有機電解液の注液
 2) 充放電試験
 3) バインダーとイオン伝導性
 4) イオン伝導パスの閉塞

5.バインダーによる充放電特性の向上
 1) 単粒子測定とは
 2) 高容量活物質用バインダー

6.固体系電池におけるバインダーの役割
 1) 全固体電池とは
 2) 固体-固体界面の形成
 3) 半固体電解質 7.リチウム二次電池の用途展開 8.まとめ

7.リチウム二次電池の用途展開

8.まとめ

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

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