受講可能な形式
趣旨
プラスチック産業は激しいチャレンジの時代を迎えている。地球環境保全・温室ガス排出規制・安全性確保などで電気自動車の本格普及, 性能向上で増大する重量を相殺するさらなる軽量化が急務である。世界のプラスチック産業の大手材料メーカー,装置メーカーは自動車OEMと組んで活発な共同開発を行っており,最多プラ材料PPの高性能化,次世代電気自動車に必須の高耐熱PA,および炭素繊維熱可塑性コンポジットと新工法の開発がめざましい。
本セミナーでは,これら世界の最新の技術と応用展開を多くの実例写真で紹介する。これらの珠玉の情報は日本の自動車部品技術者,プラスチック材料技術者,成形技術者, マネージャーにとって,研究開発戦略立案の大きな道標となるとともに,実務の推進に大きく役立つと信じている。
受講対象者
日時 | 2016年5月16日10:00~16:50 |
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講師 | 坂上 守 氏 (坂上技術士事務所所長) |
講師略歴 | |
受講料 | 48,000円(税込) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | R&D支援センター |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1.世界の自動車産業におけるプラスチック技術の開発概要
-活発化する世界のPlastic ShowとAutomobile Conference‐
・K-Show(ドイツ), NPE Exhibition(アメリカ), IPF Japan, Chinaplas(中国), Fakuma(ドイツ), VDI(ドイツ), JECEuropeおよび各地のオートショーの展示内容を概観し傾向を探る。
2.SPE(全米プラスチック技術者協会)自動車部門による受賞製品・技術
‐Automotive Innovation Awards‐
・ボディー外装, 内装, シャーシ, 電気システム, 材料, 動力経路, プロセス, 安全各部門別の受賞製品群を車載モデル,サプライヤー,受賞理由など写真と合わせて紹介する。
3.最新電気自動車におけるプラスチック技術の応用
(1) Benchmarking手法による, BMW, VW, Chevrolet車の部材と材料の採用動向
(2) E-Mobility, eCar-Tec Award
・EV, HVのバッテリー, センサー, ワイヤリングハーネスなどの電気・電子部品の紹介と将来の自動車におけるエレクトロニクスについて展望する。
4.自動車用プラスチック材料・部品の進展
(1) 高性能ポリプロピレン(PP)と最新応用製品
・Borealis, Landell Basell, MillikenのPPコンパウンドとラジエータグリル, インパネ, ドアーパネルなどの解説を紹介する。
(2) 高性能ポリアミド(PA)と最新応用製品
・BASF, Lanxess, DSMのPPコンパウンドとフロントエンド, エアーダクト, シリンダーヘッドカバーなどの解説を紹介する。
5.自動車部品の生産システム・工法の開発 -軽量化構造体材料および製造技術-
(1) 2025年CAFÉ(アメリカ,企業別平均燃費)規制
(2) 炭素長繊維, 連続・織物繊維コンポジットによるコックピットの超軽量化
(3) 企業連合の取り組み
材料:DuPont, Bayer, BASF, SABIC, Dow Automotive, Toray, Teijin, Mitsubishi Rayon
装置:Engel, KrauaaMaffei, 金型メーカー
OEM:BMW, GM.Ford, Toyota, Lamborghini, Plasan, Hundai, Daimler, Audi, ドレスデン工科大学
6.自動車内装材の表面技術の源流から最新の動向まで
(1) 特殊名称“冠”射出成形技術の開発と応用
Engel, Krauss-Maffei, Kaufmann, BASF, Bayer, P-Group Cadence Innovation, Hennecke, Jacob Plasticsなどが以下の内装表面加飾技術を開発している。
・Dolphin法・SkinForm法・ColorForm法・DirectSkinning法
・Varysoft法・Cleanmelt法・Multi-DecoMoulding法・IMC・PUSpraySkins法・デュオラミネーション法
これらについて解説する。
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。