受講可能な形式
趣旨
二軸スクリュ押出機はプラスチックやゴムに各種の無機充填剤やガラス繊維、炭素繊維、さらにナノクレーなどの強化剤を配合・混練して新規なプラスチック材料を創製し、その付加価値を高める装置として非常に重要となっている。
本講演では、二軸スクリュ押出機を用いたコンパウンディング技術に焦点を合わせて、装置の基本構造とその特徴を述べると同時に、混合・混練操作を効率良く行うための基本的な考え方と多くの事例に基づいて具体的な活用方法を解説する。
さらに、二軸スクリュ押出機を用いたコンパウンディング技術の現状を展望し、トラブルシューティングやこの技術の将来展開について解説する。
受講対象者
日時 | 2016年3月4日10:30~16:30 |
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講師 | 静岡大学 東京事務所 客員教授 工学博士 技術士 酒井 忠基 |
講師略歴 | |
受講料 | 1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付) *1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。 |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | 情報機構 |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1.混合・分散に用いられる各種スクリュ押出機
1-1 コンパウンディング装置の種類・形式
1-2 二軸スクリュ押出機の特徴および単軸スクリュ押出機との比較
2.二軸スクリュ押出機に対する混合・分散機構とその活用方法
2-1 スクリュ流路内の混合・分散の形態
2-2 分配混合、分散混合、伸長混合について
2-3 混練・分散状態の評価
2-4 消費エネルギーの評価
3.二軸スクリュ押出機の構造および性能の変遷
3-1 二軸スクリュ溝深さの変遷
3-2 二軸スクリュ軸構造と限界伝達トルクの向上
3-3 コンパウンディング処理能力の変遷
4.二軸スクリュ押出機の溶融挙動と滞留時間分布
4-1 各種混練装置の溶融挙動の違い
4-2 二軸スクリュ押出機の溶融挙動の特徴
4-3 各種混練装置と二軸スクリュ押出機との滞留時間分布比較
5.ミキシングエレメントの組み合わせ技術と流動・混練に対する理論解析技術
5-1 スクリュミキシングエレメントの組み合わせの考え方
5-2 スクリュ組み合わせに対する簡易シミュレーション
5-3 複雑なスクリュミキシングエレメントに対する三次元流動解析
5-4 新型ニーディングディスクの流動解析とコンパウンディングへの適用例
5-5 溝付きシリンダに対する流動解析とコンパウンディングへの適用例
6.ガラス繊維のコンパウンディング技術
6-1 各種混練装置におけるガラス繊維の分散と破損
6-2 ギヤ型ミキシングエレメントの流動解析とコンパウンディングへの適用例
6-3 二軸スクリュ押出機を用いたガラス繊維強化プラスチックの生産
6-4 ガラス繊維の破損を防ぐ直接成形ライン
7.無機充填剤・強化剤のコンパウンディング技術
7-1 無機充填剤の粒度と押出処理量
7-2 無機充填剤処理量向上対策
8.各種二軸スクリュ押出機における混合・分散性能の比較
8-1 ポリプロピレンと無機充填剤とのコンパウンディング性能比較
9.二軸スクリュ押出機を用いたナノコンポジットのコンパウンディング
9-1 ナノコンポジットコンパウンディングの特徴
9-2 押出条件とナノフィラーの分散挙動
9-3 水添加によるナノコンポジットのコンパウンディング性能向上
10.二軸スクリュ押出機の将来課題と新しいコンパウンディング技術の展開
10-1 二軸スクリュ押出機を用いたフィルム成形プロセスの展開
10-2 炭素繊維強化プラスチックの開発
10-3 カーボンナノチューブのコンパウンディング技術
10-4 セルロースナノファイバーのコンパウンディング技術
10-5 3D X線CT画像によるコンパウンディング状態の評価
11.二軸スクリュ押出機部品に関する腐食・摩耗対応
11-1 二軸スクリュ押出機内の摩耗・腐食挙動
11-2 耐食、耐摩材料
12.その他トラブルシューティング
12-1 高粘度溶融樹脂ゲル、巻き込みエア、劣化などの不良現象対策
12-2 スケールアップとスケールダウンのやり方
12-3 装置メンテナンス
12-4 コンピュータを活用したトラブル対応
12-5 受講者から提起された問題に対するトラブルシューティング
<質疑応答>
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
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