~選定上のポイント、トラブル事例、最新動向まで~
受講可能な形式
趣旨
近年機能性向上の目的で、ゴム製品、プラスチック製品へのシランカップリング剤の適用が増えています。たとえば、シラン適用によりフィラーの分散性が向上し、それによってエネルギーロス、耐摩耗性、導電性等が改善します。ところが、シランカップリング剤は反応剤なので、その反応のメカニズムやポイントを理解しないと性能や加工性が悪化する懸念があります。本セミナーの講師はゴム業界でのシランのユーザー出身のため、ユーザー目線でシランの使い方について詳しく説明します。また、シランメーカーにて新規シランの開発にも携わった経験があるため、反応のメカニズム等、シランの基礎についてもわかりやすく解説します。セミナー内容はシランの基礎から応用ですが、反応のさせ方や保管方法等、シランのユーザーに向けた内容となっていますので、ゴム、プラスチック業界で現在シランを使っている方、これからシランを使ってみたい方に最適です。新規シランの紹介も行います。特に揮発成分がなく、従来のメトキシシランよりも反応性の高いオリゴマーシラン、グルコキシルシランの開発経緯など紹介します。
受講対象者
◎シランカップリング剤を基礎から学びたい担当者
◎シランカップリング剤の処理を行う技術者、開発者、研究者
◎シランカップリング剤を学び直したい担当者
◎シランカップリング剤に関わる製品開発者、技術者、研究者
日時 | 2019年11月22日10:30~16:30 |
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講師 | 中北一誠(ラテリアル事務所代表) |
講師略歴 | 1987年 東京農工大学 工学部 卒業 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.本日の概要説明
2.シリコーンの基礎
(1) Si-O結合の性質
(2) シリコーンの製造方法
(3) シリコーン化合物としてのシランカップリング剤
3.シランカップリング剤の基礎
(1) シリコーンとシランの違い
(2)シランカップリング剤の製造方法
(3) シランカップリング剤の基本構造
(4) 加水分解基の反応メカニズム
反応速度に影響する様々な因子を説明
(5) 有機官能基の反応
4.シランカップリング剤の選定方法
(1) シランカップリング剤の種類と選定ポイント
(2) シランカップリング剤の使用時のノウハウ、注意点
(3) シランカップリング剤の水に対する溶解性
5.シランカップリング剤のゴム、プラスチック製品への適用
(1) シリカタイヤの技術とシラン
(2) タイヤ用シランの今後の展開
(3) フィラーの表面処理(接着)
(4) フィラーの極性コントロール
a. 無機フィラー表面処理方法詳細
6.その他の使用、応用例
(1) 繊維接着
(2) プライマーとしての使用例
(3) 樹脂のシラン変性
a. 湿気硬化ポリエチレン
b. アクリル
c. ウレタン
7.新規シラン化合物と特徴
(1) オリゴマーシランと使用例
(2) 多官能シランと使用例
8.グルコキシルシラン
反応速度が速く、揮発成分がない新規なシランカップリング剤について
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。