~導電性カーボンブラックの基本と 構造、物理・化学的性質、 各種導電性カーボンブラックの種類と特性、性能を最大限引き出すための最適混練、 塗料化手法、高導電化、最適分散技術、導電性ゴム・プラスチック複合製品の 用途事例、トラブル対策~
受講可能な形式
趣旨
導電性カーボンブラックは、ゴム・プラスチック中で本当に移動するのでしょうか?導電性カーボンという同じ範疇にありながら構造がまったく違う種類が存在するのでしょうか?そもそも導電性カーボンとはどのようなカーボンなのでしょうか?
導電性カーボンブラックの構造や特徴を十分理解し、目的とする用途に応じて開発していくことが、特徴ある技術や製品を生み出すポイントとなります。本セミナーでは、まず、導電性カーボンブラックの種類や特徴、分散機種、導電性評価技術といった基礎を学びます。更に、分散性・導電性を決定する因子などの応用に加え、ゴム・プラスチック複合材分野など用途に応じた高機能化技術など導電性カーボンブラックに関する技術的内容を分かりやすく、かつ詳細に解説します。
受講対象者
◎カーボンブラックや導電性フィラーの開発・製造に携わっている技術者、企画・営業職
◎カーボンブラック/ゴム・プラスチックの特性を活かした配合処方を提供・提案されている配合技術者、企画・営業職
◎カーボンブラック、導電性フィラー、ゴム・プラスチック複合製品を扱う商社の担当者・幹部
日時 | 2024年6月20日10:30~16:30 |
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講師 | 前野聖二(機能性カーボンフィラー研究会副会長) |
講師略歴 | 成蹊大学大学院 工学研究科 工業化学専攻 博士前期課程修了 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | 冊子のテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
はじめに
・情報交流の必要性
・自己紹介
第1部 導電性カーボンブラック入門
1.導電性フィラーとは? ~種類、特徴、用途~
・金属系フィラー:酸化劣化防止、銅粉
・白色導電フィラー:酸化スズ系、酸化亜鉛系、酸化チタン系、ITO、
チタン酸カリウム繊維系
・金属被覆導電フィラー:銀被覆系、ニッケル/ カーボン系、ニッケ
ル/ セルロース系
2.導電性カーボンフィラーとは?
2.1 導電性カーボンブラック
2.2 カーボンナノチューブ:各種カーボンナノチューブの特徴、SWCNT、MWCNT
2.3 カーボンナノファイバー:気相成長法炭素繊維
2.4 グラフェン:多層、単層
2.5 炭素繊維、グラファイト
2.6 導電性フィラーの用途(導電性マップ)
3.導電性カーボンブラックとは? ~構造、種類と特性~
3.1 構造、物理・化学的性質
・一次粒子、アグリゲート、アグロメレート、表面官能基、結晶性、オイル(DBP)吸収量、凝集体径
3.2 導電性発現機構
・パーコレーション、各種導電性カーボンブラックの特徴と特性値
・オイル(DBP) 吸収量と導電性付与効果
3.3 各種導電性カーボンブラックの種類と特性
・ケッチェンブラック、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック
第2部 導電性カーボンブラックの性能を最大限引き出すために
4.最適混練、塗料化手法 ~高導電性、最適分散化技術~
4.1 分散、導電化機構
(1) 分散機構(分散4ステージ)
(2) 粉砕(プレミックス)
(3) 浸透(分散剤、界面活性剤)
(4) 微粒化(混練ディスク、各種押出機条件)、分散安定化
(5) 分散機(ゴム・プラスチック複合材料分散機、塗料分散機)
(6) 分散状態評価方法、導電性評価方法
4.2 高導電化、最適分散技術
(1) 分散状態(凝集塊量)と導電性
(2) 樹脂の影響(単一樹脂系、二成分樹脂系)
(3) 充填材の影響
(4) 成形条件の影響
第3部 導電性カーボンブラックの用途と更なる高性能化を目指して
5.導電性ゴム・プラスチック複合製品の用途事例、トラブル対策
6.導電性カーボンフィラーの高性能化(改質)技術
・表面官能基、結晶性、多孔性、異元素ドープ、カーボン被覆技術
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。