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延伸フィルムの薄肉化と品質向上に向けた製膜・延伸過程の理論と技術

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 高性能・高品位のフィルムの製造のためには、各工程において発現する現象を理解し、ポリマー、プロセス両面の適正条件の設定が大切である。そのためにはまず現象の発生メカニズム、支配要因などの基本的なことの把握と解決策の構築が必要となる。本講座ではフィルムの成形過程で重要な現象を取り挙げ、それぞれの現象をレオロジーの観点あるいは構造論的な知見も入れながら適正条件の設定に結び付けるように解説を行う。その中で、具体的事例の一つである延伸フィルムの薄肉化についても触れる。製膜・延伸両過程での現象や対応技術の理解が必要であることがわかる。

受講対象者

日時 2016年4月25日10:30~16:30
講師 龍谷大学 Ryukoku Extension Center(REC) REC顧問 工学博士 石原 英昭   (高分子学会フェロー、日本繊維機械学会フェロー) 【専門】高分子成形、高分子構造・物性 元 東洋紡フィルム研究所所長/先端材料研究所所長、京都工芸繊維大学大学院教授、日本レオロジー学会副会長、高分子学会プラスチックフィルム研究会委員長、プラスチック成形加工学会関西支部長などを歴任
講師略歴
受講料 非会員: 48,600円(税込) 会員: 46,170円(税込) 学校関係者: 48,600円(税込)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 サイエンス&テクノロジー<S&T>
配布方法
お申込み

プログラム

1.はじめに

2.プラスチックフィルムの基礎
 2.1 フィルムの種類と性能・機能
 2.2 フィルム成形の基礎
  2.2.1 成形技術の種類と特徴
  2.2.2 成形におけるポリマー物性の基礎
  2.2.3 フィルム成形のレオロジーの基礎
     1) せん断流動域のレオロジー
     2) 伸長流動域のレオロジー

3.製膜過程での現象
 3.1 ダイス出口までの問題
  3.1.1 ポリマーの熱分解、ゲル化、未溶融物
  3.1.2 せん断流動不安定性
 3.2 ダイス出口後の問題
  3.2.1 フィルム表面の欠点
  3.2.2 結晶化に伴う表面特性と課題
  3.2.3 ドローレゾナンス現象の基礎
   1) ドローレゾナンス現象とフィルム厚み変動
   2) 理論解析によりドローレゾナンス現象の本質を知る
   3) ドローレゾナンス現象の低減策と薄膜化への対応

4.延伸過程での現象
 4.1 延伸による複屈折の発現と応用
 4.2 一軸延伸と配向結晶化および応用
 4.3 二軸延伸、多段延伸と高次構造発現
  4.3.1 延伸条件の適正化への応用
  4.3.2 高次構造モデルとシミュレーション 
 4.4 ボーイング現象とフィルム幅方向の物性不均一性

5.製膜・延伸による表面・界面の変化
 5.1 表面加工技術の種類
 5.2 表面分析・評価技術
 5.3 表面・界面変化の事例
  5.3.1 結晶化による表面構造
  5.3.2 微粒子による表面突起形成
  5.3.3 PET系合成紙の例

6.    おわりに

  □質疑応答・名刺交換□

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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