~分析技術の基礎から応用、トラブル対策まで~
受講可能な形式
趣旨
ゴム・エラストマーの材料開発・品質改善および高耐久化・長寿命化のためには、その複雑で不均質な構造を正確に解析し、物性・現象発現メカニズムを解明する分析技術が不可欠の技術です。
本セミナーでは、ゴム・エラストマーの技術を概説した上で、ものづくりのための分析技術の重要性・進め方について述べ、材料開発・品質改善・トラブル対策のために実務に役立つ分析技術の実践的活用法についてわかりやく解説します。
基本的な分析技術については、装置の原理・手法について実際のデータを交えて解説します。様々な形態で発生するトラブル・劣化解析については、豊富な分析事例に基づいて解説し、破壊挙動の可視化技術と寿命予測法についても説明します。更に、材料開発・品質改善への応用事例について新しい分析技術も加え解説します。
分析技術には経験が必要ですが、本セミナーにより様々な分析手法と分析事例を集中的に学ぶことにより、ものづくりに役立つ分析技術の知識・ノウハウ・勘所を掴むことができます。又、本セミナーは分析部門以外の方々にとっても、ゴム・エラストマー分析技術の全容を理解し、その活用法を学ぶ良い機会となります。
受講対象者
◎ゴム・エラストマー関連企業、研究機関の分析部門の技術・研究者
◎上記の製品開発、材料開発、生産技術に携わる技術・研究者
◎上記の製品企画、品質管理、営業技術に携わる方々
日時 | 2019年3月22日10:30~16:30 |
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講師 | 土肥英彦(工学博士。ゴム関連企業の材料開発、分析業務などに従事) |
講師略歴 | |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.ゴム・エラストマー技術概論
(1)ゴム・エラストマーの材料と構造
(2)ゴム・エラストマーのテクノロジー
2.ものづくりのための分析
(1)分析部門の役割と重要性
(2)ゴム・エラストマー分析のニーズと特徴
(3)課題解決型分析の進め方
3.ゴム・エラストマー分析技術
(1)組成・微量成分分析(PGC,GC,LC,ICP,MS,イオンクロマト)
(2)表面・界面分析(XPS,TOF-SIMS,ナノインデンター)
(3)形態解析(SEM,TEM(3D,EELS),AFM,AFM-IR)
(4)分子・電子構造解析(FTIR,NMR,GPC,GPC-IR,ESR)
(5)熱分析(TGA,DSC,TMA)
(6)X線分析(XRF,XRD,X線CT,SAXS,XAFS)
4.トラブル・劣化解析
(1)トラブルの要因と分析技術,トラブル解析の進め方
(2)トラブル解析事例
・異物,分散不良,ブルーム,ブリード,加水分解,表面軟化,変色
・クラック,クラック伝播挙動,未加硫ゴム中の水分の影響
(3)劣化の要因と分析技術
(4)劣化解析事例
・熱劣化.酸化劣化,オゾン劣化,疲労劣化,印加電圧による劣化
・架橋構造と劣化特性,加硫促進剤による劣化抑制
・老化防止剤の消失による劣化とその対策
・接着界面劣化,微小部のナノ力学物性解析
(5)破壊と寿命予測
・破壊挙動解析(応力集中,ボイド,ネットワーク構造,分子切断)
・寿命予測法,分析データを用いた寿命予測
5.材料開発・品質改善への応用
(1)インジェクション成形中の架橋過程評価
(2)動的架橋エラストマーの高伸長・変形回復メカニズム
(3)高耐熱性アクリル系粘着剤開発
(4)高引裂きシリコーンゴム材料開発
(5)CNT/ゴム複合材料開発
(6)伸縮性導電体の高導電メカニズム
(7)ゴム/樹脂接着改善
(8) リサイクル材料開発
(9) ゴム複合材料の圧縮挙動解析
(10)酸化亜鉛の加硫促進挙動と不均一架橋構造解析
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。