~プラスチック・ゴム製品の破壊原因を究明して適切な対策を取るために~
受講可能な形式
趣旨
プラスチック・ゴム製品の破損トラブルは、製造メーカの信用・信頼を著しく傷つけるが、その破損原因を究明し再発防止のためのシステムを構築すれば、競合他社を凌駕する技術と仕組みを確立することが可能である。
プラスチック・ゴム製品の破面解析は、その製品が破損するに至った原因と、破損の経過が刻み込まれており、これが破損原因の解明に重要な手がかりを与えてくれる。また、適切な破面解析により、その後に実施する原因究明や再現試験への移行が容易となるが、材料・製品設計・成形・製品評価等の知識が豊富でなければ一刻を争う不具合対策に支障をきたす。
本講座では、受講者がこれらの知識を獲得するためのサポートを行うと共に、破損不具合の防止策構築についてのノウハウが習得できる内容としている。
受講対象者
日時 | 2016年11月8日10:30~16:30 |
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講師 | 川瀬テクニカル・コンサルタンシー 川瀬豊生氏 ※元日産自動車、元堀硝子 |
講師略歴 | |
受講料 | 48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 ) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | サイエンス&テクノロジー<S&T> |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1.プラスチック・ゴム製品の劣化
1.1 破面解析
1.2 不具合現象と入力因子の対比
1.3 破損トラブル
1.4 劣化による性状の変化
1.5 高分子劣化反応の種類
1.6 高分子の主な劣化反応
2.プラスチック製品の破損トラブルの事例
2.1 ソルベントクラック(PC,ABS,PMMA,PVC 他)
2.2 環境応力割れ(PE,POM,PA66)
2.3 クリープ破壊
2.4 疲労破壊
2.5 成形工程が原因の破壊
3.ゴム製品の破損トラブル
3.1 銅害
3.2 溶剤による膨潤
3.3 ブリスター破壊
3.4 加水分解
4.樹脂製品における破面解析
4.1 破壊モードの判定フロー
4.2 応力レベルと破壊までの経過時間
4.3 プラスチック製品の破面
4.3.1 ボイドとフィブリル
4.3.2 静的破壊
4.3.3 衝撃破壊
4.3.4 脆性破面
4.3.5 延性破面
4.3.6 ストレスクラック
4.3.7 ソルベントクラック
4.3.8 環境応力割れ
4.3.9 クリープ
4.3.10 疲労
4.3.11 脆性ストライエーション
4.3.12 スティックスリップ
4.4 ゴム製品の破面
4.4.1 延性破面
4.4.2 オゾンクラック
4.4.3 脆性破面
4.4.4 加水分解
4.4.5 疲労
4.4.6 塩素水アタック
4.4.7 ブリスター破壊
5.プラスチック製品の破壊メカニズム
5.1 ソルベントクラック
5.2 環境応力割れ
5.3 クリープ破壊
5.4 疲労破壊
5.5 ストレスクラック
6.環境因子によるプラスチックの劣化
6.1 紫外線
6.2 熱
6.3 吸水性樹脂の吸水メカニズム
6.4 加水分解
6.5 銅害
7.ゴム製品の破壊メカニズム
7.1 ゴムの4大トラブル
7.2 加硫ゴムの破損事故要因
7.3 ポリマー構造の違いによる耐候性・耐オゾン性
7.4 ゴムのオゾン酸化反応
7.5 残留塩素によるゴムの劣化
7.6 銅害
7.7 溶剤膨潤による亀裂の発生
7.8 ブリスター破壊
7.9 加水分解
7.10 ゴムポリマーの酸化劣化
8.樹脂製品が破損不具合を発生した際のチェック表
8.1 材料組成
8.2 材料の特性
8.3 設計
8.4 成形
8.5 輸送
8.6 組立
8.7 市場環境
8.8 製品の使われ方
9.発生応力の計算
9.1 厚肉円筒
9.2 薄肉円筒
9.3 プレスフィット
9.4 肉厚設計
9.5 コーナRと衝撃強度
10.ソルベントクラックによる破損データのワイブル解析
10.1 分布図による方法
10.2 最尤法
10.3 変動係数・CVからのアプローチ
11.再現試験
11.1 ソルベントクラック
11.2 環境応力割れ
11.3 疲労破壊
11.4 オゾンクラック
11.5 クリープ破壊
12.破壊寿命予測式による再現試験データの整理と解析
12.1 アレーニウス式による取得データの整理と解析
12.2 ラーソンミラー式による取得データの整理と解析
12.3 試験条件の設定方法
12.4 部品保証条件の設定方法
13.破損不具合の再発防止
13.1 不具合対策のポイント
13.2 再発防止のための管理帳票類
13.3 再発防止の水平展開
□ 質疑応答 □
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
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