受講可能な形式
趣旨
自動車用接着剤、シール材、特殊塗料などの技術的課題は自動車市場における軽量化、環境、安全などの社会的要請にこたえる課題解決が求められている。そのためには自動車用接着剤の基礎技術を習得し、基本的な評価技術をしっかりと身に着けることが重要であり、その上で軽量化・高機能化・付加価値の付与など技術開発の課題解決の成果に結びつけることが求められる。本講ではそれらにこたえるための実用的知識と応用力の向上を図るセミナーをねらいとする。
□参加対象者:
自動車関係及び接着剤関係各企業の技術担当者、営業及び企画・製造や研究マネージメントの担当者、関連する素材開発の技術担当者など。
□参加して得られる知識:
接着と接着剤の基礎的知識と応用のための実用技術
自動車用接着剤・シーリング材・特殊塗料の概要
自動車用接着剤と軽量化・高機能化の検討、諸課題解決のための必須知識
受講対象者
日時 | 2015年12月10日10:30~16:30 |
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講師 | 接着コンサルタント 相澤 幸彦 |
講師略歴 | |
受講料 | 1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付) *1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。 |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | 情報機構 |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
【第1部 接着の基礎理論と基本技術】
1.接着の基礎
1-1.接着のメカニズム理論
1-1-1.力学的連結説
1-1-2.拡散説
1-1-3.吸着説
1-1-4.化学的接着説
1-1-5.酸-塩基説
1-1-6.静電気説
1-1-7.接着メカニズム解明へのアプローチ事例
なぜ接着するか。各諸説を紹介、説明する。
1-2.接着と破壊
a.破壊の場所
b.接着力低下の原因
c.接着剤層の変形と応力分布
1-3. 表面自由エネルギーと接触角
1-4. 表面処理
a.プラスチック材料への表面処理
b.金属への表面処理
c.金属表面処理技術開発事例(NAT処理)
d.プライマー
e.油面接着性
1-5主な接着試験法
1-6.接着に及ぼす諸因子
a. 温度、引張速度の影響
b. 接着剤の厚みの影響
1-7. 接着剤の構造と接着性能
1-8. 接着接合の長所と短所
2. 接着剤の試験方法と耐久性
2-1. 接着剤の接着強度試験方法
a. JIS
b. JASO
2-2. 接着剤の耐久性評価試験方法
1)物理的耐久性試験
2)環境試験
2-3. 促進試験と実曝試験の相関性検討
【第2部 自動車用接着剤の基礎と応用】
1.自動車製造ライン用の接着剤
1-1 車体工程
1-1-1 マスチックシーラー
1-1-2 スポットシーラー
1-1-3 ヘミング用シーラー
1-1-4 高剛性発泡充填材
1-1-5 外板補強材
1-2 塗装工程
1-2-1 アンダーコート(耐チッピング塗料)
1-2-2 ストンガードコート
1-2-3 ボデーシーラー
1-2-4 塗布型制振材
塗布型制振材の事例紹介。アンダーコートと制振材兼用型の開発検討事例などを紹介する。
1-3 艤装工程
1-3-1 ウインドガラス用シーラー
(1) ダイレクトグレージングの特徴と課題
(2) ダイレクトグレージングの技術動向
1-3-2 合わせガラス用中間膜
1-3-3. ドアサービスホールシーラー
1-3-4 サイドプロテクターモール用粘着接着剤
1-4 自動車構造用接着剤
1-4-1 構造用接着剤とは
1-4-2 自動車構造用接着剤の適用例
1-4-3 自動車構造用接着剤の技術動向
1-4-4 自動車構造用接着剤の試験・評価
a. JASO M353
b. ウェルドボンドのスポット溶接に対するメリット
c. 接着とスポット溶接試験片の疲労特性比較
1-4-5. CFRP用接着剤
2.自動車部品用の接着剤
2-1 自動車内装用接着剤
2-1-1 インストルメントパネル用接着剤
2-1-2 ドアトリム用接着剤
2-1-3 加飾部(オーナメント)用接着剤
2-1-4 塗布方法
2-1-5 VOC低減化への対応
自動車内装用接着剤のVOC対策と今後の課題について。
2-2 ブレーキ用接着剤
2-3 オイルフィルター用接着剤
2-4 その他部品組立用接着剤
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。