~自己修復性をしめすイオン性エラストマー、CO2応答性をしめすイオン性エラストマー~
受講可能な形式
趣旨
近年、人類の経済活動を一因とする地球規模での気候変動の顕在化とともに、持続的に成長可能な社会の実現が大きな課題となっています。この様な背景の下、エラストマー材料の開発においても更なる高性能化と機能化が求められ、様々な新材料が開発されています。本セミナーでは、“イオン成分の利用”をキーワードに、講演者の開発した自己修復性およびCO2応答性を付与したエラストマーについて紹介し、特に、その設計概念と機能発現のメカニズム解析の結果を中心に説明をします。講演の前半では、自己修復性のイオン性エラストマーの開発に至った経緯から、さらに、その設計概念を模倣して設計した自己修復性フッ素エラストマーの開発と、その予想を超えた顛末について紹介します。また、後半では、気体のCO2に対して軟化、強靭化、そして硬化するCO2応答性エラストマーの設計概念と機能発現メカニズムについて紹介をします。
受講対象者
機能性ポリマー材料に興味のある方。なるべくわかり易く解説を致します。
日時 | 2025年1月23日12:30~16:30 |
---|---|
講師 | 三輪洋平(岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授) |
講師略歴 | 2005年 名古屋工業大学大学院 工学研究科 物質工学専攻 博士後期課程 修了 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.自己修復性をしめすイオン性エラストマー
1.1 イオン性エラストマーの概要
1.2 イオン性エラストマーの物理架橋点として作用するイオン凝集体の構造解析
1.3 イオン凝集体の局所的なガラス転移温度測定
1.4 室温で自発的に自己修復するイオン性ポリイソプレンエラストマー
1.5 自己修復性をしめすイオン性ポリイソプレンエラストマーの力学強度向上の試み
1.6 自己修復性フッ素エラストマーの設計
1.7 自発的な自己修復性と力学強度の両立を目指した分子設計への私見
2.CO2応答性をしめすイオン性エラストマー
2.1 CO2で自己修復を促進させる気体可塑性エラストマー
2.2 CO2に応答して可逆的に粘着性を増加させるシリコーンエラストマー
2.3 CO2に応答して劇的に強靭になるシリコーンエラストマー
2.4 CO2硬化性シリコーンエラストマー
2.5 CO2硬化性ポリエチレン
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。