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高分子材料の 表面分析・欠陥分析の実際 <ノウハウおよび各種テクニック>

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 高分子材料は、汎用プラスチックから電子デバイス用の機能性プロセス材料まで多種多様な材料が様々な用途で用いられています。このような高分子材料の開発・分析にあたり、用途に応じた材料設計や、欠陥発生時の原因究明のため、各種分析技術が活用されています。
 本セミナーでは、特に表面分析関係の各種分析法の特徴とノウハウ、テクニックを紹介し、課題発生の際に、目的応じた適切な表面分析手法を選択し、分析結果を活用できるスキルの習得を狙いとします。

○受講対象:
 ・高分子材料の開発にあたり、機能発現メカニズム解明のため有効に分析技術を活用したいと考えている方。
 ・欠陥発生時の原因究明に携わる方
 ・将来、分析関係のスペシャリストを目指し、幅広い分析手法でどのようなことが分かるのか把握したい方。

○受講後、習得できること:
 ・表面分析法の概要、目的に応じた分析手法選定のポイント
 ・各種分析方法で何が分かるか
 ・光電子分光法(ESCA)の特徴や、分析テクニック(化学修飾による表面官能基の定量)について
 ・飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)の特徴や、データ解析上の注意点、深さ方向の組成分布分析技術について
 ・表面形状、内部構造の各種分析手法の特徴と分析上の注意点

受講対象者

日時 2015年11月24日12:30~16:30
講師 JSR(株) 物性分析室 主任研究員  植野 富和
講師略歴
受講料 1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)  *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,240円       *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 情報機構
配布方法
お申込み

プログラム

1.高分子材料の分析技術の役割
 1.1 高分子材料の種類、用途展開
 1.2 材料開発における分析の目的について
 1.3 分析手法選択の重要性
 1.4 表面分析ニーズについて

2.表面分析手法各論
 2.1 表面分析手法の概要

  2.1.1 各種分析手法の略称について
  2.1.2 入射信号(プローブ)と検出信号について
  2.1.3 分析機器の装置構成、複合化について
  2.1.4 表面分析と化学分析
 2.2 電子顕微鏡関係の分析法
  2.2.1 電子顕微鏡の概要
  2.2.2 SEM-EDSの原理、特徴
  2.2.3 TEM-EDS、STEM-EDSの原理、特徴
  2.2.4 EPMAの原理、特徴
  2.2.5 SEM-EDS、EPMA、TEM-EDSの比較
 2.3 表面組成分析法(1)ナノオーダーの極表面の分析手法
  2.3.1 ESCAの原理、特徴
   2.3.1.1 ESCAの原理、特徴
   2.3.1.2 ESCAで何が分かるか:4つの測定モード
   2.3.1.3 化学修飾による官能基定量
   2.3.1.4 X線ダメージ等、分析上の注意点
  2.3.2 TOF-SIMSの原理、特徴
   2.3.2.1 TOF-SIMSの原理、特徴
   2.3.2.2 TOF-SIMSで何がわかるか:2つの測定モード
   2.3.2.3 類似分析法との比較
   2.3.2.4 サンプル取扱い上の注意点
 2.4 表面組成分析法(2)表面近傍、局所の分析手法
  2.4.1 IRによる表面、微小部分析
   2.4.1.1 IRの原理、特徴
   2.4.1.2 IRで何がわかるか:測定モードの紹介
   2.4.1.3 測定、解析上の注意点
  2.4.2 Ramanによる表面、微小部分析
   2.4.2.1 Ramanの原理、特徴
   2.4.2.2 Ramanで何がわかるか:測定モードの紹介
   2.4.2.3 IRとの比較:メリット・デメリット
  2.4.3 局所分析手法の進展、nano-IR、AFM-Raman
   2.4.3.1 微小部の分析手法概要
   2.4.3.2 nano-IRについて
   2.4.3.3 AFM-Ramanについて
   2.4.3.4 FIB-TOF-SIMS等、その他分析手法
 2.5 深さ方向組成分析方法
  2.5.1 深さ方向分析の重要性
  2.5.2 深さ方向分析のための分析手法
  2.5.3 ESCA、TOF-SIMSによる深さ方向分析
  2.5.4 その他の深さ方向組成分析手法
 2.6 分析手法選択のポイント
  2.6.1 得られる情報
  2.6.2 空間分解能と分析深さ
  2.6.3 感度及び定量性
 2.7 サンプル前処理/加工方法
  2.7.1 断面、切片作製法:ミクロトーム、イオンミリング、FIB
  2.7.2 保護膜形成、導電化処理:金属コート、カーボンコート
  2.7.3 その他:樹脂包埋
 2.8 その他の分析手法
  2.8.1 表面形状測定法:レーザー顕微鏡、白色干渉計、AFM
  2.8.2 内部構造観察:3D-TEM、3D-SEM、X線CT

3.高分子材料における分析活用事例
 3.1 面内組成分布状態分析事例
 3.2 深さ方向組成分布状態分析事例
 3.3 異物・欠陥分析事例

4.まとめ

5.参考資料

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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