~高分子材料における架橋様式、高分子架橋材料の構造と物性、高強度高分子ゲル、引っ張ると頑丈になる高強度ゲル:伸長誘起結晶化による自己補強効果~
受講可能な形式
趣旨
高分子ゲル・ゴムなどのエラストマー材料は、高分子鎖が架橋された網目構造を有している。高分子架橋材料の力学物性は網目構造に支配されており、架橋構造を制御することで弾性率や強靭性を制御することが可能である。本講演では、高分子架橋材料の架橋構造を分類し、架橋網目構造の解析手法、特に散乱法を用いた構造解析について解説する。また、高分子架橋材料の架橋網目構造と力学物性(弾性率、強靭性)との相関についても説明する。さらに、2000年代に入ってから急激な発展を遂げている高強度ゲルの歴史を振り返り、過去20年で提唱されてきた強靭化メカニズムを整理する。最後に、可逆な伸長誘起結晶化による自己補強効果という新規強靭化手法も説明し、従来の高強度ゲルでは相反関係にあった強靭性と復元性の両立に世界で初めて成功した事例を紹介する。
受講対象者
高分子材料の構造・物性解析、力学物性制御などについての知見を得たいと考えている方
日時 | 2024年12月13日12:30~16:30 |
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講師 | 眞弓 皓一 (東京大学 物性研究所) |
講師略歴 | 2011年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 博士後期課程修了 博士(科学) |
受講料 | 45,000円/1名(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1. 高分子材料における架橋様式
1.1 架橋とは
1.2 高分子架橋材料の弾性の起源
1.3 架橋の分類
2. 高分子架橋材料の構造と物性
2.1 高分子架橋材料の網目構造解析:小角散乱法の活用
2.2 高分子架橋材料の粘弾性
2.3 高分子架橋材料の応力歪み特性
2.4 高分子架橋材料の強靭性
3. 高強度高分子ゲル
3.1 高強度ゲルの分類
3.2 結合の破断を有する高分子ゲル:強靭な高分子ゲルの開発
3.3 均一な網目構造を有する高分子ゲル:よく伸びるゲルの開発
4. 引っ張ると頑丈になる高強度ゲル:伸長誘起結晶化による自己補強効果
4.1 高分子ゲルにおける可逆な伸長誘起結晶化の発見
4.2 伸長誘起結晶化による自己補強効果:強靭性と復元性の両立
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。