ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情74 中国編 加藤進一 2023年5月29日 11時 コロナが終わりつつあり、やっと2023年5月に中国に行ってきました。中国に入国するときのPCR検査も不要になり、まだ入国ビザは必要ですが、やっと出張できました。ただ、上海空港国際線は人がまばらで、日本との便も半分も乗客が乗っていません。 上海、嘉興、無錫、常州と回りましたが、マスクをしている人……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情73 マレーシア編 加藤進一 2023年3月21日 10時 2023年2月にインド・マレーシア・シンガポールに出張しました。新型コロナ禍が収まりつつあり、世界各国は外国人の入出国を受け入れつつあり、人の往来が復活してきています。今回はインド樹脂展示会(PlastIndia)を訪問し、その後タイ経由マレーシアで日系ゴム企業を訪問し、加藤産商の子会社でゴム練……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情72 台湾編(後編) 加藤進一 2023年2月6日 10時 前回に引き続き台湾のゴム事情です。今回の中国・台湾関係を台湾ゴム機械会社の社長に聞くと、中国はいろいろなことを言ってくるが、実際には台湾に侵攻することはないであろう。実際紛争や戦争になったら、中国が負う痛手の方が多く、中国政府もそれはわかっているので、実際の戦争にはならないであろうとのこと。もち……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情71 台湾編(前編) 加藤進一 2023年1月31日 10時 2022年12月に台湾に出張しました。3年ぶりの訪問です。今回はゴム機械会社で機械の出荷前試験立ち合いです。米国にある日系ゴム練り会社向けにニーダーミキサーの出荷試験でした。この2年間、すべてのゴム機械(混練り機器・成形プレス)の出荷前試運転は日本からのオンラインでやりました。今回は日本から出張し……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情70 ベトナム編 加藤進一 2022年11月22日 11時 2022年10月にベトナムに行きました。3年ぶりのベトナムです。ベトナムは天然ゴムの一大生産国ですが、また日系ゴム会社も数多く進出しています。その多くの工場は北部のハノイ、ハイフォンの工業団地にあります。今回は、日系会社6社と天然ゴム農園、天然ゴム製造工場等を訪問してきました。 ベトナムは今年中……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情69 マレーシア編 加藤進一 2022年10月11日 13時 2022年9月に、マレーシアの首都であるクアラルンプール市内で「国際ゴム製造者会議&EXPO」と「国際ゴム手袋会議&EXPO」が開かれました。国際と書かれていますが、ゴム製造者EXPOでは、67社が出展し、ほぼマレーシア国内のゴム製造会社、材料販売商社らが出展していました。参加者がそれほど多くなく……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情68 インド、タイ、インドネシア編 加藤進一 2022年10月4日 11時 2022年9月に、久しぶりにインドに行ってきました。新型コロナウイルスの影響で、外国人はインドになかなか入国できなかったのですが、やっと入国ビザが発行されるようになりました。今回出張したインドで、当社の合弁会社があるインドのチェンナイと、工場があるヴァドーダラーを訪問して、経営会議を行いました。……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情67 アメリカ編 加藤進一 2022年7月26日 11時 2022年6月にコロナ後初めて海外出張に出て、メキシコと米国を回ってきました。 米国でのゴム材料の仕入れ先、加藤産商のメキシコ支店、米国支店と計15社を回りました。メキシコの街のクリニックでPCR検査を受け、陰性証明を得て米国の入国をしました。 米国に入国してびっくりしたことは、誰もマスクを着け……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情66 メキシコ編 加藤進一 2022年7月5日 8時 2022年6月に、新型コロナ後初めて海外出張に行く機会があり、メキシコと米国を回ってきました。 日系ゴム会社をはじめ、現地ゴム練り会社、加藤産商のメキシコ支店と米国支店など、計15社を訪問しました。どこも自動車生産が、半導体不足の影響で予定どおりに生産量が戻らないため困っている状況でした。
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情63 ドイツの新型コロナの現状(後編) 加藤進一 2022年2月4日 13時 前編から引き続き、当社の営業部社員がドイツに出張したお話です。当社の営業部社員が昨年12月上旬にドイツ出張からドーハ経由で帰国しました。写真はカタールのドーハ空港内部の写真です。ドイツでは屋外では誰もマスクをしていなかったそうです。 日本を出発する時には、ドイツから成田空港の到着時に、抗原検査を……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情62 ドイツの新型コロナの現状(前編) 加藤進一 2022年1月25日 8時 昨年12月上旬に、当社の営業部社員がドイツに出張に行ってきました。新型コロナウイルスの感染拡大は世界で相変わらず続いており、ドイツは日本よりずっと多い感染者が毎日で出ています。またドイツでは、新型コロナウイルスの変異株のひとつであるオミクロン株の感染者も出ています。 今回の出張の理由として、当社……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情61 ゴム材料不足が世界のあちこちで 加藤進一 2021年10月11日 12時 ゴム材料の世界の需給バランスを見ていると、この2ヵ月あちこちで、モノ不足が発生しています。 合成ゴムで言えば、EPDM、フッ素ゴム、シリコーンゴムが3大不足材料です。これは日本だけでなく、世界中で同じことが起こっています。 新型コロナウィルスの影響により、昨年夏に需要減に応じて合成ゴムの在庫……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情60 脱炭素社会、サステナブルへの動き(後編) 加藤進一 2021年8月2日 12時 前回は「サステナブル」の取り組みなどを紹介しました。サステナブルの活動のなかで、「脱炭素化」への取り組みが世界中で注目を浴びています。確かにゴムやタイヤ会社の生産部門で脱炭素化への取り組みは難しいかもしれません。 なぜならゴム製品を作るには、材料の混練り工程、加硫工程が必要だからです。混練りで……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情59 脱炭素社会、サステナブルへの動き(前編) 加藤進一 2021年7月19日 11時 最近、新聞紙上では「脱炭素化」「カーボンニュートラル」という言葉をよく見るようになりました。二酸化炭素CO2ガスの排出を、生産活動時になるべく減らそう、それにより地球温暖化を防ごうという動きです。特に欧州ではその動きが活発です。欧州では現在、サステナブルと脱炭素化の動きが急速に広まっています。 ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情58 国際輸送への課題(後編) 加藤進一 2021年4月15日 11時 前回はゴム企業が現在抱える国際輸送について、航空輸送を取り上げました。今回は海上輸送について解説いたします。 昨年10月に中国経済が急回復したのち、米国も経済が持ち直しつつある環境になってきましたが、海上輸送の問題が発生しました。それはコロナ禍で船会社が便数を減らしている中、運ぶ貨物量が急増した……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情57 国際輸送への課題(前編) 加藤進一 2021年3月29日 7時 世界各国でゴム原材料が作られ、またゴム製品やタイヤ製品が作られています。これらは最終消費地に船をはじめ航空機、陸送で運ばれています。多くは船で輸送され、また大陸内では陸送されています。 今回はゴム企業が抱える国際輸送の課題について触れていきます。 新型コロナウイルスの影響で現在、船の輸送や航空……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情56 2020年を振り返って 加藤進一 2021年1月18日 12時 2020年はコロナ一色でした。2月の武漢での新型コロナウイルスの発生から始まり、その後ヨーロッパ、米国、そして日本に広まりました。いまでもその影響は収まっていません。 ゴム原材料の動きから見ると、日本では昨年5~6月とゴム、タイヤ生産が半減し、現在のゴム産業の状況はコロナ前の90%ぐらいまで戻り……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情55 WITHコロナの仕事のあり方や海外駐在員の現状(後編) 加… 2021年1月1日 15時 前回は、私が代表を務める加藤事務所の例を挙げつつ、国内の状況を伝えしましたが、海外ではどうでしょうか。新型コロナウイルス感染者の拡大が一番大きいインドでは、日系会社は5月に駐在員をほぼ全員に帰国させました。大手商社も日本人を帰国させましたが、三菱UFJ銀行だけはインドに残ったそうです。現地の医療……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情54 WITHコロナの仕事のあり方や海外駐在員の現状(前編) 加… 2020年12月5日 11時 新型コロナウイルスの感染拡大はまだまだ続いています。ヨーロッパでは第二波に襲われています。日本でもコロナ禍が収まる兆しが見えません。 そのなかで、ゴム会社の海外駐在員はどうしているのでしょうか。家族だけを帰国させた会社もあります。そのまま駐在を続け、取引先とはオンライン面会で仕事を続けている会……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情53 コロナ禍による世界のゴム事情(後編) 加藤進一 2020年9月21日 9時 前回に引き続き、2020年5~8月にわたり、新型コロナウイルスの影響で世界のゴム産業がどのような状態になったかを解説いたします。 インド、ブラジルのゴムやタイヤ生産がまだまだひどい状態が続いています。当社(加藤事務所)のインド合弁会社も、販売や生産量は前年比60%ぐらいの状態がまだ続いています。……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情52 コロナ禍による世界のゴム事情(前編) 加藤進一 2020年9月14日 12時 新型コロナウイルスの影響はまだまだ続いており、「WITH コロナ」でやっていくしか方法がないようです。今回は当社(加藤事務所)の世界各国の取引先を通じ2020年5~8月の世界のゴム事情を調べてみました。 ご承知のとおり、1月下旬に中国で発生した新型コロナウイルスは、人々の動きや経済を止めました……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情51 エジプトのゴム産業(後編) 加藤進一 2020年8月31日 9時 前回は、私がエジプトでタイヤの中古チューブの買い付したことやエジプトの状況などをお伝えしました。 後編もエジプトのゴム事情をお伝えします。エジプトには、イタリアのピレリー系のタイヤ会社が1社、インドのビルラ系のカーボンブラック工場が1社あります。ちなみに、合成ゴム工場はありません。自動車生産は……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情50 エジプトのゴム産業(前編) 加藤進一 2020年8月22日 9時 新型コロナウイルスの影響は、国内のゴム産業に相当な悪影響を与えています。特に自動車ゴム部品メーカーの稼働率が5月だけでなく、6月も低いままで、稼働率50%以下の工場が数多くあります。7月には、なんとか需要が回復してもらいたいものです。 世界全体を見ても、ヨーロッパも米国も工場が再開したとはいえ、……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情49 マレーシアのゴム産業(後編) 加藤進一 2020年6月1日 15時 前回は新型コロナウイルスの影響下のマレーシアのゴム手袋産業についてお伝えしました。今回もマレーシアのゴム事情を解説します。 マレーシアは、かつてタイ、インドネシアに次ぐ世界第3位の天然ゴム生産国でしたが、2006年以降天然ゴムの生産量が減り、今ではベトナム、インド、中国に次ぐ世界第6位の生産量……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情48 マレーシアのゴム産業(前編) 加藤進一 2020年5月20日 10時 新型コロナウイルスの影響で、世界中が混乱しています。世界のゴム産業を俯瞰してみますと、中国は2月から3月にかけてタイヤやゴム工場がシャットダウンしましたが、4月になり再開しました。しかしフル生産には戻っていません。ヨーロッパでは4月末までタイヤ工場が停止していましたが、続々と再稼働を始めています……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情47 台湾のゴム産業(後編) 加藤進一 2020年4月13日 14時 前回は台湾の「新型コロナウイルス」の現状について紹介しました。今回は台湾のゴム機械メーカーについて触れていきます。 台湾のゴム機械メーカーは、その製品の約80%を台湾から輸出をしています。日本、アジア、EU、ロシア、北米南米、中近東向けに世界中に輸出しています。 例えば成型プレスであれば、トンユ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情46 台湾のゴム産業(前編) 加藤進一 2020年4月6日 13時 今回の世界のゴム事情では、「新型コロナウイルス」の台湾の現状と、台湾のゴム機械メーカーについて2回に分けて紹介します。 今まさに新型コロナウイルスが世界に大きな影響を及ぼしております。もちろん中国の武漢地区にあるゴム会社(日系では、ブリヂストンのウレタンシート工場、荒井製作所のライセンス先武漢……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情45 ベトナムのゴム産業(後編) 加藤進一 2020年2月14日 14時 前回は、ベトナムの天然ゴムの生産量を解説しながら、ベトナムラバーグループ社(VRG)と加藤事務所の天然ゴム会社の合弁会社VRGJAPAN社を紹介しました。今回もベトナムのゴム事情を説明いたします。 ベトナムでは、ゴム原材料は天然ゴムしかありません。それ以外のゴム原材料はすべて輸入品です。そのた……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情44 ベトナムのゴム産業(前編) 加藤進一 2020年1月24日 17時 ベトナムは、ゴムの世界では天然ゴムの生産国として有名です。2018年では、天然ゴムの生産量No1の国はタイです。そのあと、インドネシア、ベトナム、中国、インド、コートジボワール、マレーシアと続きます。2012年まではマレーシアが世界第3位でしたが、マレーシアは、天然ゴム農園で働く人が不足し、海外……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情43 オランダのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年12月2日 7時 前回は、オランダのゴム事情をお伝えしながら、タイヤ機械メーカーのVMI社を紹介しました。今回もオランダのゴム事情を説明いたします。 オランダのロッテルダムは河口に面しており、四日市や千葉のように石油化学基地があります。 訪れたのは、ロッテルダムにあるアルケマ社(フランス最大の化学会社)のタイヤ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情42 オランダのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年11月22日 10時 オランダはドイツ、ベルギー、北海に接した国であり、低い平地が広がっています。首都はアムステルダムで、第二の都市がロッテルダムです。今年は2回にわたりオランダにゴム機械、ゴム材料関係で出張してきました。 オランダとゴムとは深い関係があります。日本語の「ゴム」はオランダ語でゴムを意味する「GOM」……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情41 イタリアのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年10月25日 12時 前回はゴム産業では、イタリアは成熟したゴム産業の国であることを紹介し、イタリアのゴム機械メーカーとゴムコンパウンドメーカーの工場見学した状況をお伝えました。そのほか、イタリアには優れたゴム機械メーカーがあることについても触れました。今回もイタリアのゴム産業について紹介します。 フッ素ゴムの世界……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情40 イタリアのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年10月18日 14時 イタリアという国をイメージする時にドイツと比較して、なんていい加減な国民性だろうとイメージする方が多いと思われます。 しかし、ゴム産業の世界を見ていくと、イタリアには成熟したゴム産業があります。最近、イタリアのゴム機械メーカーとゴムコンパウンドメーカーを訪問してきました。 昔からタイヤのピレリ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情39 中国のゴム産業(後編) 加藤進一 2019年8月23日 12時 前回の中国のゴム事情を紹介しましたが、今回は中国の展示会情報をお伝えします。 2019年5月下旬に広州市でCHINAPLAS2019、プラスチックとゴム、エラストマーの展示会が開かれました。 これはアジアNo1(毎年開催の展示会として世界No1)のプラスチック関係の展示会です。当社(加藤事務所……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情38 中国のゴム産業(前編) 加藤進一 2019年7月22日 15時 今回は中国のゴム事情について紹介します。2018年1月に中国のゴム事情を取りあげ、その時は中国では環境規制が強まり、ゴム材料メーカーは、生産数量を減らして何とか規制をクリアーしようと企業努力をしておりました。そのため、原材料が不足気味になっているとも説明しました。今回はその後の話です。 昨年夏……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情37 ハンガリーのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年6月24日 13時 前回は、ハンガリーで建設中のJSRとMOLの合弁会社「JSR MOL Synthetic Rubber(以下、JMSR)」について触れました。今回もハンガリーのゴム事情を紹介いたします。 ハンガリーにはタイヤメーカーの工場が4社あります。 一番大きな工場は、ハンコック社(韓国)で生産能力2・7……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情36 ハンガリーのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年6月17日 15時 今年の3月に、ハンガリーに出張する機会がありました。今回はハンガリーのゴム事情についてお伝えします。ハンガリーは人口1000万人弱で、首都はブダペストです。西にオーストリア、東にルーマニア、北にスロバキア、南にクロアチア、セルビアに接している、平たい土地の国で、首都ブダペストにはドナウ川が流れて……
ゴムタイムス社 【社告】「世界のゴム事情 第4版」発売 2019年6月14日 14時 弊紙はこのほど、各国の最新のゴム事情を紹介した「世界のゴム事情第4版」を発売しました。 著者の加藤進一氏が代表を務める加藤事務所は、世界19か国のゴム原材料、タイヤ、ゴム会社との取引があります。また、加藤氏自らも年間20回以上海外に出張する傍ら、世界各国のゴム産業を視察し、詳細な分析を行うなど、世……
ゴムタイムス社 世界のゴム事情 第4版 2019年5月23日 10時 ゴムタイムス社様からのお誘いで、同紙に隔月で世界のゴム事情について連載を始めました。加藤事務所は現在世界19か国のゴム原材料、タイヤ、ゴム会社との取引があり、この数年は加藤が年間20回以上海外出張をしてこの目で各国のゴム産業の実情を見てきています。中近東、イラン、インド、ブラジルのタイヤ、ゴム会社に……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情35 ドイツのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年3月25日 9時 タイヤの世界では、毎年3月にドイツのハノーバー市で「TIRE TECHNOLOGY CONFERENCE&EXPO」が開催されます。同EXPOには200社以上のタイヤ材料メーカー、タイヤ機械のメーカーが世界中から参加し出展します。 下の写真のその様子です。私も毎年参加しています。日本のタイヤ4……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情34 ドイツのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年3月18日 12時 ドイツのゴム産業はEUの中でも別格です。理由の一つは、合成ゴムの世界最大メーカーで、かつ世界で初めて合成ゴムおよびゴム薬品を商業生産したBAYER社、その後のLanxess社、今のArlanxeo社がドイツにあったからです。優れた合成ゴムとゴム加硫促進剤、老化防止剤があってこそ、ゴム産業が発展し……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情33 インドのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年2月25日 11時 前編に引き続き、インドのゴム産業をお伝えします。先日インドで二輪車用タイヤメーカーの最大手、TVS SRICHAKRA社本社工場を訪問しました。2工場で毎日約10万本のタイヤを生産している会社です。従業員数は約3000人。2輪用のタイヤ生産量では世界一かもしれません。オートバイ、スクーター用のタイ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情32 インドのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年1月25日 12時 インドのゴム産業が成長しています。3年前にも、このコラムでインドのことを書きましたが、その後についてお伝えします。 インドのゴム産業の成長率は年率約7%です。車の生産台数では2016年にインドが韓国を抜いて、世界第5位になり、中国、米国、日本、ドイツ、インド、韓国の順になりました。年間478万……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情31 カナダのゴム産業(後編) 加藤進一 2018年11月15日 16時 前回に引き続き、カナダのゴム事情をお伝えします。 カナダの自動車生産台数が2016年には年間235万台で、およそトヨタが60万台、GMが50万台、FCAが50万台、ホンダが40万台です(JETRO資料)。米国の自動車生産量では、1120万台(2017年)となっており、経済規模を考えると、カナダの自動車……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情30 カナダのゴム産業(前編) 加藤進一 2018年10月26日 13時 カナダにもゴム産業があります。一般的に言えば、米国とカナダを合わせて「北米」のゴム会社として取り扱われています。それは両国間で関税がなく、米国のゴム学会Rubber Divisionも米国、カナダを同じ学会をみなしています。 手元にある「2018 RubberDirectory&BuyersG……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情29 中東のゴム産業(後編) 加藤進一 2018年10月1日 11時 前回は、中東地区のゴム関連産業をはじめ、ドバイの働き方事情、中古タイヤチューブの輸入などを紹介いたしました。今回は国営石油化学メーカーについて、解説します。 サウジアラビアには原油だけでなく、国営石油化学メーカーがあります。とくにサウジアラムコ社とサビック社が有名です。 サウジアラムコ社は世界……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情28 中東のゴム産業(前編) 加藤進一 2018年9月20日 16時 中東地区 サウジアラビア、バーレン、UAE(アラブ首長国連邦)、カタールにゴム産業があるのでしょうか? 自動車産業、自動車ゴム部品メーカーもありませんので、ゴム成型メーカーはなさそうです。石油、石油化学メーカーはありますがゴム関連産業はどうでしょうか? しかしながら、中東地区にもゴム成型メーカ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情27 ロシアのゴム産業(後編) 加藤進一 2018年9月6日 12時 前回は、モスクワで開催されたロシア・ゴムタイヤ展示会に触れながら、ロシアのゴム産業について紹介しました。今回もロシアのゴム事情をみていきます。 ロシアには、ゴム材料メーカーがたくさんあり、合成ゴムの巨大な工場があります。イソプレンゴムとレギュラーブチルゴムでは、生産量ではロシアが世界1位の生産……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情26 ロシアのゴム産業(前編) 加藤進一 2018年8月24日 16時 今回はロシアのゴム産業について紹介します。今年4月に、モスクワで開催されたロシア・ゴムタイヤ展示会がありました。130社が出展しましたが、ロシアの会社が50社、海外の会社が80社で、EUと中国のゴム機械、ゴム材料、タイヤ会社の出展が多かったようです。意外と参加者が少なく、会場は閑散としていました。ロ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情25 シンガポールのゴム産業(後編) 加藤進一 2018年6月8日 13時 前回に引き続き、後編でもシンガポールのゴム産業の現状について、紹介します。 シンガポールには、低燃費タイヤの必要なS―SBR合成ゴムの日系工場がたくさんあります。 たとえば、旭化成、日本ゼオン、住友化学(現在は2社が合弁でZSエラストマーとなりましたが工場は別々です)などがあります。これらはシ……