ゴムタイムス社 【企業特集】気球製作所 技術を着実に次世代に 2019年7月8日 12時 ―御社概要について。 1894年(明治27年)の創業、今年は創業125周年となる。創業者の山田猪三郎は最初に救命浮輪の製作をし、その後日清・日露戦争など戦局の変化に伴い、気球の製作に着手した。アドバルーンの元祖である係留気球を利用した空中広告や、ドイツをはじめとする海外の技術を導入し、気象観測用……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【14】~気球製作所豊間清氏 2019年4月27日 13時 今回が最終回となりました。弊社は曽祖父が創業し今年125年になります。 曾祖父没後の歴史と現況を記させていただこうと思います。以前の回で触れたことの重複が一部あることをお許しください。 「没後から戦前まで」 曽祖父の没(1913年)後は、娘婿で私の祖父豊間靖が弊社を継承しました。 祖父は係留……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【13】~気球製作所豊間清氏 2018年11月22日 12時 「殿堂入り」 2016年4月6日、米国ニューメキシコ州の州都アルカバーキ市にある市立気球博物館の学芸員ネイソン博士から、突然メールが届きました。 メールには曽祖父が国際航空連盟(FAI本部スイス・ローザンヌ)の功労者殿堂入りが決まったことが記されていました。 殿堂の管理を行っている市立気球博……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【12】~気球製作所豊間清氏 2018年8月23日 15時 今回も、曽祖父の故郷和歌山のお話をしたいと思います。 「初飛行成功100周年記念式典」 2010年(平成22年)。山田式1号飛行船初飛行成功の9月8日には、和歌山市長も出席されて顕彰碑のある和歌の浦のホテルで百周年記念祝賀会が催され100名を超える方々が参加されました。 また、これまでの地元の……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【11】~気球製作所豊間清氏 2018年6月15日 9時 今回は、曽祖父の再登場と故郷和歌山のお話をしたいと思います。 「紀の国先人展」 曽祖父の業績は、飛行船愛好家の方々や以前触れましたように「空の日」の関係で、たまにマスコミに取り上げられる程度で、地元の和歌山でも顕彰碑の存在すら知っている方はごく一部でした。 そんな中、2009年(平成21年)3……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【10】~気球製作所豊間清氏 2018年4月5日 11時 今回は、曽祖父の故郷和歌山にある顕彰碑とそれにまつわるお話しをしたいと思います。 「顕彰碑」 和歌山市新和歌浦の高津子山に続く道をしばらく上っていくと和歌浦湾を一望に眺められる場所の左手に高さ約5メートルの大きな石碑が立っています。その石碑こそが1929年(昭和4年)4月8日に、旧徳川紀州候を……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【9】~気球製作所豊間清氏 2018年2月2日 13時 今回も主題と離れますが、高層気象観測のことを少しお話ししたいと思います。 「高層気象観測の役割」 高層気象観測は上空の気温、気圧、湿度、風速風向を観測するものです。現在は平均約30kmの高度まで観測しています。私達が乗っている飛行機の高度が10km程ですのでその3倍の高さまで観測をしています。この……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【8】~気球製作所豊間清氏 2017年12月8日 8時 前号では、猪三郎の召天までを記させて頂きましたが、今回はその後の弊社の歴史を少し述べさせて頂きます。 「事業継承とアドバルーン」 猪三郎亡き後、その事業を継承したのが、娘婿である豊間靖(私の祖父)でした。猪三郎は私財を投じて飛行船の開発をしていたため、かなりの負債が残っていたようです。 祖父……
ゴムタイムス社 ISO/TC45 ゴム気球の規格化で合意 2017年12月1日 13時 ゴムとゴム製品のISO規格を審議する技術会議「ISO/TC45国際会議」で、このほど気象観測用ゴム気球の規格化について合意し、発効されることになった。規格化に当たっては、作業部会「SC4/WG5」の国内委員会のメンバーの尽力によって、日本メーカーの規格(モールディング製法)がISOの規格として盛り……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【7】~気球製作所豊間清氏 2017年10月26日 16時 前回は3号飛行船が東京上空を周回飛行したことをお話ししました。今回は4号飛行船にまつわるお話をしたいと思います。 「4号飛行船」 3号飛行船の成功に気をよくした猪三郎は、本格的な実用飛行船として、総体積2000立方メートルデトロイト75馬力発動機を2基装備した、4号飛行船の製造に着手しました。そ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【6】~気球製作所豊間清氏 2017年8月28日 6時 前回は曽祖父が作成した、1号飛行船に同乗した女性記者をご紹介しましたが、今回は3号飛行船と関連するお話をさせて頂きます。 「3号飛行船」 2号飛行船(第4回に記述)の最後は悲惨なものとなり、度重なる事故で新聞報道などもだんだんと熱が冷めてきて、曽祖父もかなり気落ちしたようです。 しかし猪三郎……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【5】~気球製作所豊間清氏 2017年6月26日 8時 これまで曽祖父・山田猪三郎が製作した山田式飛行船1号機、2号機について述べてきましたが、今回は視点を変えて、1号機に同乗した方をご紹介したいと思います。 「明治末期の報道」 当時の新聞や雑誌には、猪三郎の飛行船がたびたび登場していたようです。 新聞では大きなスペースを取り、記事と写真を載せてい……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【4】~気球製作所豊間清氏 2017年5月29日 6時 山田式飛行船1号機の初飛行を成功させた曽祖父・山田猪三郎は、すぐさま2号機の開発に取り組みました。今回はその顛末をご紹介します。 「山田式飛行船2号機の多難」 1911年(明治44年)2月7日、山田式飛行船2号機のテスト飛行は無事終了し、翌8日に、5名の乗員を乗せて本格的な飛行が行われました。記録……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【3】~気球製作所豊間清氏 2017年2月13日 8時 弊社創業者で私の曽祖父にあたる山田猪三郎は、1900年(明治33年)に発明した円筒型係留気球に続き、「山田式新型係留気球」の製作に成功しました。 「旅順攻略」 この新型係留気球は、1904年(明治37年)に勃発した日露戦争で活躍が期待されていました。その主な目的は、山に囲まれている旅順港に停泊してい……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【2】~気球製作所豊間清氏 2016年12月5日 7時 前回に続き、弊社創業者で私の曽祖父にあたる山田猪三郎の軌跡をたどりながら、気球の歴史をひも解いていきます。 「海から空へ」 曽祖父・山田猪三郎は1894年(明治27年)、高輪に建設した工場で救命浮輪の製作を開始。さらに、折りたたみ式の救命浮輪を発明していました。同じ頃、猪三郎は尊敬していた陸軍工兵……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【1】~気球製作所豊間清氏 2016年10月22日 6時 今年3月、スペイン・マドリッドで開催された国際航空連盟(本部:スイス・ローザンヌ)の総会において、弊社の創業者であり、私の曾祖父である山田猪三郎(1863~1913)が、気球部門の殿堂入りをすることが決まりました。 これは、曾祖父が1910年(明治43年)に国産初の飛行船を製造し、初飛行に成功し……
ゴムタイムス社 気球製作所 山田猪三郎氏の殿堂入り式典が開催 2016年10月17日 9時 ㈱気球製作所はこのほど、国際航空連盟の気球委員会が9月30日、米国ニューメキシコ州アルバカーキ市の国際気球博物館で、同社創始者である山田猪三郎氏の殿堂入り式典を開催したことを明らかにした。 式典には山田氏の曾孫にあたる豊間清社長や同市のリチャード・J・ベリー市長、アルバ
ゴムタイムス社 気球製作所 山田猪三郎創始者が殿堂入り 2016年6月13日 9時 国際航空連盟の国際気球委員会が選定する功労者を称える制度で、気球製作所の創始者である山田猪三郎氏が選ばれ、殿堂入りを果たした。国際気球委員会は、気球飛行船などの軽航空機を統括する唯一の国際機関。 国際気球委員会では、毎年ノミネートされた候補者の中から生存者1名と故人1名を総会の投票により、その……
ゴムタイムス社 気球製作所が120周年迎える 2014年6月9日 10時 株式会社気球製作所は6月1日、創業120周年を迎えた。 同社は気象観測用のゴム気球を製造している気球メーカー。 同社の歴史は古く、創業は1894年。山田猪三郎氏が高輪で救命浮き輪の製造を開始したのが始まり。1896年に日本式係留気球を製作、1910年に山田式飛行船を発明製作、国内最初の飛行記録……